お客の心をつかむ商品の見せ方研究(第8回)

みのり@食業塾

2010年11月10日 15:15

こんにちは。みのり@食業塾です。

季節が急に冬に向かって加速しているような寒い1日となりました

食業塾の第8回のテーマは「ブランディングの基礎」 
「ブランドを作る」「ブランドさえあれば」など
商品開発においてよく耳にする「ブランド」という言葉。
でも「ブランド」の本当の意味については誤解されている
ことが多いのも事実です。

今回は「ブランド」について正しく理解することと、
商品の見せ方を知ることを目指して講座を進めていきました。


「ブランド」と言われたときに商品そのものを
よく見せてくれるような付加価値のように思えます。
でもそうではなく、商品や売る人、作る人、サービス、実績など
消費者に届くまでの過程をすべて包括的にとらえて表す概念
を表します。
高級ブランドや老舗の商品だけがブランドなのではなく、
それにかかわる人すべてがブランドを体現しているわけです。


また、それらを「知ってもらえていない状態」または
「知られていても実態が伴っていない状態」
ブランドアイデンティティが確立されていない状態」となります
商品だけでなく、歴史や思いなど企業の実態を多くの人に知ってもらう
「ブランドアイデンティティの確立」はもっとも大事なことです。


また、「ブランド」って歴史がある企業しか語れないのでは・・・
と思っていましたが
どんなに企業の歴史が浅くても、商品を世に出すまでに
思考錯誤した時間がすべて「歴史」であり「財産」なので大切にしなければならず、
同じような商品だとしても、できるまでにたどった道のりは全く違うので
それぞれに語るべきことがあるということがわかりました。


「製法などはマネできても歴史はマネできない。どんな企業にも
独自性があるはず」。
その言葉は印象的でした。


ブランドとして選ばれるように「差別化」を考えることについても
学習しました。自社について、競合について分析し、チャートにしてみる
というグループワークも実践。
これ、日頃から考えていないと意外と難しいものなのです。


あと、最終的な消費者を想像できているか、という点。
ブランドとしてターゲットに的確に認知され、選ばれ、継続して購入してもらえるためには
対象者がどんなシチュエーションでそのモノを使うのか、
買うのかなどを考えていく必要があります。
マーケティングにも通じる考え方です。


何より大事なことは「現場を見て歩くこと」
リサーチ結果やネット情報だけでなく、自らの目で見て確認して、
軸をもって判断していくのです。
特別なことをしなくても、普段の生活の中から変えていくことで
モノの見方が変わります


後半はグループに分かれて、ブランド構築に必要なことを
フレームワークの中に記述していきました。



















ブランドを体現するネーミングについても考えていきました。
具体的に色見本などがあるととてもイメージも広がっていきます。


今回の講師の山田さんは数多くの店舗のコンセプトなどを
立ち上げている方です。いろんな事例を見せていただきながら
「ブランドを創っていく」ことについてしっかりと学んでいきました。


食業塾では商品企画の発表をゴールに講座を進めています。
今回の講座で、受講生がより具体的に企画を進めることができれば
いいなと思います。


来週は1週間お休み。
次回もよろしくお願いします

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